リフティングマグネットを使用する際に注意すべき5つのポイント
リフティングマグネットを使用する際には様々な注意点がありますが、ここでは重要な5つのポイントをご紹介させて頂きます。
ここでご紹介させて頂いているポイントを守っていただくことで、不慮の事故を避け、リフティングマグネットを長く活用して頂くことができます。
1つ目は「磁力に弱い物の近くで使用しないこと」です。
腕時計などは強力な磁石に弱く、時計をはめたまま作業すると故障する事があります。
また精密機器も磁石に弱いため、近くで作業する場合などは注意しなければいけません。
2つ目は、「あまり高温になる場所では使用、保管しないこと」です。
磁石は、高温になると磁力が弱まる性質があります。夏の気温ぐらいならば使用に支障はありませんが、80℃を超えてくると注意が必要です。
また、使用環境だけではなく、保管している場所に関しても温度が過度に上がらないように注意する必要があります。
3つ目は、「接着面に異物が付いていないか確認すること」です。
接着時に鉄の屑や切りくずが挟まっていると著しく吊り下げ重量が下がるため、持ち上げたい鉄鋼材にゴミやホコリが付いていないように拭くのはもちろんのこと、リフティングマグネットの表面も拭いて傷がないことを確認しなければ行けません。
万が一傷があった場合は、接着面全体が平らになるように磨き上げるか、深い傷である場合は使用しないようにしましょう。
4つ目は当然のことですが、「最大吊り上げ重量を越えて使わないこと」です。
最大吊り下げ重量以下でも、鉄鋼材の素材や形状によっては吊り上げられない事もあるので、リフティングマグネットを接着したあと、ゆっくりと少しだけ引上げてキチンと引っ付いているか確認した後、バランスが取れているかを確認しつつ、目的の高さまで引き上げる様にしましょう。
また、移動させる際も、急に動かすと遠心力や慣性で力がかかり、リフティングマグネットから落ちてしまう事があるので、必ずゆっくりと動かしましょう。
5つ目は、「衝撃を最小限に抑える」です。
「永久磁石の弱点のページ」に詳細をご紹介させて頂いておりますが、リフティングマグネットに使用している永久磁石は衝撃に弱い傾向があります。
ですから、運搬の際の急激な衝撃を避けることが大切です。
具体的には、「運搬している鋼材を地面に設置する瞬間」には、一気に降ろさず、降下速度を徐々に落としながら、ゆっくりと着地することが大切です。
無駄なできるだけ衝撃を抑えることで、リフティングマグネットを長く活用することができます。
| してはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 腕時計や精密機器の近くで使う | 強力な磁力で故障することがあります |
| 80℃を超える場所で使う・保管する | 磁石は高温で磁力が弱まります。夏の気温程度なら支障ありませんが、80℃を超えると注意が必要です |
| 吸着面に鉄屑・切粉が付いたまま吸着させる | 吊り下げ重量が著しく下がります |
| 深い傷が付いた状態で使う | 吸着面が平らでないと吸着力が落ちます。深い傷がある場合は使用しないでください |
| 最大吊り下げ重量(定格)を超えて吊る | 落下事故につながります。定格以下でも、材質や形状によっては吊り上げられないことがあります |
| 吊ったまま急に動かす | 遠心力や慣性で力がかかり、落下することがあります |
| 荷を一気に降ろす | 着地の衝撃で磁力が低下することがあります |
※ 安全係数は「不意に条件が悪くなったときの余裕」です。定格を超えて使ってよいという意味ではありません。詳しくは安全係数についてをご覧ください。
| 確認 | 内容 |
|---|---|
| ① 鋼材の表面 | ゴミ・ホコリ・切粉が付いていないか拭き取ります |
| ② 吸着面の状態 | リフティングマグネット側の表面も拭き、傷がないか確認します |
| ③ 重量 | 吊る鋼材が定格以内か確認します |
| ④ 板厚と材質 | 薄い鋼材や磁力を通しにくい材質では吸着力が下がります |
| ⑤ 仮吊り | 吸着させたあと、ゆっくり少しだけ引き上げて、しっかり付いているか確かめます |
| ⑥ バランス | 重心が取れているか確認してから、目的の高さまでゆっくり引き上げます |
※ 板厚・材質による吸着力の違いは吊り上げ能力の計算方法、鋼材の形による違いは鋼材の形状でご確認ください。
※ 保管のしかたは保管方法、2台以上お使いの場合はマグネット同士を近づけたときにまとめています。
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